2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

元軍人のキリギスタン抑留

人間、生きるか死ぬかの凄まじい体験をすると、歳を重ねても認知の衰えがないなぁと感じています。 5日前、施設に入所したKさんは大正14年(1925年)生まれで来月93歳になる。耳が少し遠いものの食事、排泄、更衣、歩行などは一切手がかからず記憶力もしっかり…

勝海舟の奥さんのこと

いつもありがとうございます。「記憶から歴史へ」をコンセプトに中・高齢者のライフヒストリー(口述自伝)を作成し後世に遺すという事業を展開する上で、もっとも参考にしている自伝が4冊あります。...それが、勝海舟の「氷川清話」、そのお父さん勝小吉の「夢酔独…

徘徊

高齢者施設のショートステイというのは、日常自宅で親を介護したり見守ったりしている家族が、仕事や冠婚葬祭、旅行などによってそれが出来ない時、介護士や看護士などが関わるホテルとして利用してもらう介護形態のことです。これがレスパイト。 利用者は短…

孔子の老境

確かな事があります。それは誰一人例外なく年を取るということです。その意味で、歴史に名を残した古人たちの老境の生き方に学ぶことは、とても大切なことだなぁと思っています。 儒教の始祖と言えば、孔子ですね。 孔子が弟子たちを連れて放浪の旅に出たの…

宮本武蔵の老年期

偉人たちが老齢期に何を考え、どんな生き方をしてきたのか? 宮本武蔵について、当初僕は剣の道一筋の男と思っていたけれど、実は60歳になって、有名な「五輪書」を執筆し始め、2年後に書き上げています。剣豪でならした武蔵は晩年になってもその衰えない克…

徒然草

昔の偉い人たちは、年齢を重ねてどんなふうに考え生きてきたのか、仕事柄、いろいろ調べてみたので幾つか紹介しますね。 以前、僕が関わる高齢者施設に、国立大学の経済学部の教授で、今は名誉教授というたいへん立派な90歳になる男性が入所してきました。僕…